どんな人におすすめ?

アジャイル開発について簡単な歴史的背景と具体的にどのような開発手法かまとまった書籍です。 はじめてアジャイル開発について学びたい人、これまで我流でアジャイル開発を進めてきて改めて体系的に概要を学びたい人。

特にChapter7のアジャイル開発の理解を深めるが非常に参考になりました。 ウォーターフォール開発に慣れている人がアジャイル開発にするときに見積もりをしない、ドキュメントを用意しないなど ウォーターフォールから比較して気になっている方が多いと思います。私の周りの気になる人が多かったです。 そのような疑問に対してもアジャイル開発に対するそれぞれの問いに対して各Lessonで説明しているところが非常に良かったです。

組織に応じて適宜修正する必要性

また序盤にこれまでの本はそのまま手法を輸入して、日本に最適化されていないという著者の説明は面白かった。 これまで自分も含めて、周りでアジャイル開発を進めようとするときにウォーターフォール開発に慣れている人からすると受け入れがたいときがあり、 日本の文化にはアジャイル開発が馴染みにくいかなと思うときがありました。 そのような経験もあったので著者の日本に最適化されていないという点は実体験から腹落ちしました。

個人的な意見として、日本とひとくくりにしないで組織や会社によって文化があると思います。 それに応じて臨機応変に最適な手法を選んだり、そのままその手法を適応するのではなく、 適応するチーム・組織にとって最適なやり方に軌道修正する必要があることはあるので、 その際は基本コンセプトは変えずに最適な方法を模索する必要があると思っています。 もちろんこれはアジャイル開発に限らないと思います。

まとめ

より実践的にアジャイル開発を導入するには基礎的なことだけでしたらこの本だけで十分ですので、 アジャイル開発の基礎的なところを学びたい方にはおすすめの本です。